RTAはゲームオタクだけのものなのか？

RTAというと、ゲームが上手い人、ゲームに詳しい人のやりこみと言うイメージがあると思います。

実際に良い記録を出すのはゲーム熟練者の人が多いです。

そんなRTAの起源についてはWikipedia、ニコニコ大百科、RTAplay！というサイトに詳しく書かれています。

Wikipedia
ニコニコ大百科
RTAPlay！

簡単に言うと、あるゲームサークルが2000年ごろに言い始めたのがルーツとされているようです。

それまでゲーム内時間を測るTAが中心だったものが、RTAとなったといいます。

タイムアタックは、ゲームが好きな人の遊び方の1つです。

しかし、あまりゲームをやらない層でも、似たような遊びをしていました。

実は女子高生もゲームを使って競争していた

たまごっちを知っていますか？

90年代後半に流行った育成型のキーチェーンゲームです。

キーホルダーくらいの手のひらに収まるサイズで、女子中高生を中心に爆発的に流行しました。

（現在まで衰退と復活を繰り返しているみたいです）

それから似たような育成型ゲームが沢山発売されました。

対戦要素を持ったデジモンもその一つです。

で、このたまごっちを使ったある遊び方が流行り、問題視されたことがあります。

それは

誰が一番先にたまごっちを死なせられるか

です。

当時ニュースになりました。

若い女の子の間で流行っていて、不良だ、残虐だ、けしからんというものでした。

まぁ、「今どきの若いものは・・・」といういつものやつです。

内容としてはけしからんかもしれませんが、ゲームを使って競争しています。

目的を達成するまでの早さを競っています。

誰が最初にゲームオーバーになるか、という遊びです。

彼女たちはいかに早く目的を達成するかという研究をしたはずです。

友達と情報交換をしたり、秘密のテクニックがあったかもしれません。

たまごっちは24時間で1歳ずつ歳をとります。

24時間以内に死んだら0歳です。

ゲーム内時間が記録されないので、実時間を自己申告するしかありません。

当時はまだゲームは男の子の遊びというイメージがありました。

ゲームが好きだとあまり言えなかったという話も聞いたことがあります。

だけど実際女の子がやってるじゃないですか。

女性ゲーマーやRTAプレイヤーが少ないと嘆いている人がいたら、自信を持ってください。

すでにあなたたちはそれに等しいことをやっていました。

今はVtuberとかいるし、女性も結構多くなってきている気もします。

とにかく何がいいたいかと言うと。

ゲームをつかった競争は、ゲームが得意なオタクだけのものではないのです。

私はどう思っているか

古代から競争で順位をつけて、人間的な上下を決めていました。

走ったり、高いところに登ったり飛び降りたり、いろいろな順位の付け方があったでしょう。

ゲームが誕生してもそれは変わらず、誰が先にクリアできるか？という競争は子どもでもやっていました。

「俺、買って○○時間でクリアしたぜ！」

という自慢を一度は聞いたことがあるのでは。

これはゲーム内時間を自慢しているわけではないと思います。

買って半日でクリアしたとかそんな話です。

実時間を測るためにストップウォッチを使ってゲームをしなかっただけです。

時計を見ながらプレイしていた人はいたはずです。

予定があって早く終わらせる必要があった、なんて人はいてもいいですよね。

他人のために計測して公開することがなかっただけです。

RTAの誕生やルーツについて文句があるわけではありません。

現在の形式を作る元になったのは間違いないと思います。

しかし、実時間で競争するという概念というか考え方のようなものは、もっと前からあったわけです。

モノさえあれば誰しもが競争し始めるんですよ。

ゲームオタクの極地というわけではなさそうです。

もっとカジュアルに時間を競って遊んでいる人は、昔から男女問わず存在するのです。

最後に

RTAを確立したのはすでに紹介した起源が大本だと思います。

ただ、似たような遊びはすでに存在していました。

今でこそ○○RTAと銘打って（いわゆるやってみた系のように）ゲームと関係ないRTAもあったりします。

ですが、RTAという言葉を使わないだけで、昔もあまり変わらないと思っています。

ゲーマーだけの領域ではない、ということを知ってもらえたらと思います。

ゲームが下手でも、初心者でもRTAで遊んで良いのです。